なんと浸透力が6倍!富士フイルムのヒト型ナノアシルセラミド

さすが富士フイルムの技術力、と思わずうなりそうなニュースが飛び込んできました。

 

今や高機能保湿成分の代表格といえる「セラミド」において、富士フイルムが世界最小クラスのナノ化を実現した「ヒト型ナノアシルセラミド」の開発に成功しました。

 

なんと、角質層への浸透力では、従来のヒト型アシルセラミドに比べると6倍という驚異の進化を実現。

 

細胞間脂質の「ラメラ構造」と呼ばれる部分を強力に修復し、肌のバリア機能回復に大きく寄与することが期待されています。

 

 

名前が似ていてややこしいのですが、人の肌(角質)にある細胞間脂質にはセラミドとアシルセラミドが存在しており、これらが層状に重なって構成(ラメラ構造といいます)されています。

 

今まではセラミドと同一の組織の構造をなすヒト型セラミドを中心に技術開発していたのですが、今回、もうひとつのアシルセラミドに焦点を当て、ナノ化して高機能になったものを開発できたということです。

 

なぜ、ヒト型アシルセラミドの高機能化したかというと、じつはこちらのセラミドのほうが、肌のバリアや保湿などに重要な役割を果たしていたからです。

 

ただ、今までの技術ではヒト型アシルセラミドを肌に塗ってもうまく角質の奥まで浸透できない、という課題がありました。

 

しかし富士フイルムの研究チームは、これまで培ったヒト型ナノセラミド開発技術をベースに、同じようにナノ化させることに成功。世界最小の20nm(ナノメートル:1ナノメートルは10億分の1メートル!)を実現しました。

 

この結果、角質への浸透性は従来の6倍にもなり、バリアが壊れ傷んだ肌へすみやかに浸透し、改善することが期待されています。

 

さらに、これまでのヒト型ナノセラミドとヒト型アシルセラミドの両方を使うと、肌のバリア機能が1.6倍まで高まることも確認。まさに富士フイルムだけのダブルの力が強力な肌の味方になってくれそうです。

 

日本油化学会 第54回年会

この研究結果は9月8日から名城大学で行われる「日本油化学会 第54回年会」で発表される予定です。

 

ところで、富士フイルムの化粧品といえば何と言っても「アスタリフト」シリーズですよね。

 

特に、ヒト型ナノセラミドを現在採用しているだけに、新しいセラミドが採用されるのはやはりアスタリフトの新シリーズになるのでしょうか。

 

もちろん、具体的な計画はまだ発表されてないですし、製品化は当分先のことだとは思いますが、楽しみなニュースなのは間違いないですね。