安価で肌にやさしいワセリンは保湿の心強い味方

ワセリン

ワセリンは19世紀頃から長く使われていますが、近年はセラミドやヒアルロン酸などが配合された製品の影に隠れ、それほど注目されることはありませんでした。

 

しかし最近、肌の保護や保湿を助ける商品として、ワセリンはとても売れています。

 

ワセリンの特徴の一つとして人体と干渉しにくいという事が上げられます。ワセリンは鎖状飽和炭化水素と呼ばれる物の一種で、常温では化学反応を起こしにくい物質です。

 

分子量が比較的大きいので細胞間に浸透しにくく、このことにより肌への刺激が非常に少ないという利点があります。

 

ワセリンは軟膏の基剤にも

このことのわかりやすい例えとしては「病院で処方される軟膏などの基剤にワセリンが多く使われる」というものがあります。湿疹など肌の疾患を治すための薬に刺激性があったら大問題ですよね。ワセリンの低刺激性はこうした薬剤のベースになっていることからも明らかです。

 

また、ワセリンが売れている要因の一つに、精製技術の向上が上げられます。ワセリンは石油由来である鎖状飽和炭化水素などの原材料を精製する事によって作られます。

 

現在市販されているワセリンは、その精製の度合いによって一般的に次の4種類に分類され、不純物の少ない方からサンホワイト、プロペト、白色ワセリン、黄色ワセリン、に分けられます。

 

このうち最も純度の低い黄色ワセリンは、少量の不純物により肌質によってはトラブルの原因となることもありました。しかし、現在の精製技術の向上により、日本市場では白色ワセリンかそれ以上の製品が主流となっています。このため肌の弱い人でも比較的安心して使用できるようになりました。

 

さらに、ワセリンは非常に値段が安いという事も売れ行きを後押ししているでしょう。主流となっている白色ワセリンは100g入の製品で400円前後、最も不純物の少ないサンホワイトでも50g入の製品で1300円前後と非常に安価です。

 

どんなに安い保湿化粧品でも値段でワセリンより優位なものはないのはないかとも思います。本当に気軽に試せるので一度使ってみてはいかがでしょうか。


ベタベタが気にならないなら風呂あがりが最適

お風呂

 

誤解をするといけないのは、ワセリンには何ら薬効はないということです。

 

つまり、肌に塗ることで油分のフタをし、水分の蒸発を防ぐだけの働きなので、肌そのものを改善するわけではありません。

 

ですので、ワセリンの特性をもっとも活かすなら「肌が最も水分を含んでいる時」に使うのが最適なタイミングになります。

 

と、なると答えは明白ですよね。そう、お風呂が最良の使いどきです。

 

肌がふやけるくらい湯船にしっかり浸かったあとは、肌の角質層がたっぷりと水分を含んでいる状態です。そこにワセリンでフタをすれば、ひたひたの水分がなかなか逃げず効果的に保湿することができます。

 

皮膚科の専門医でも「濡れている身体にワセリンを塗ったら、そのまま服を着て」と指導する医者もいます。

 

ただし!これは一度やったらわかりますが、かなり不快です。

 

ワセリンは単体でもかなりベタベタし、水分の多い肌に塗ると水とは混ざらないのですが、なんとも言えないジットリベッタリ感に襲われます。塗った直後にTシャツなどを着ると肌にまとわりつきますし、相当気持ち悪いのです。

 

何かの肌トラブルを抱えていて、保湿が絶対必要と強く思って実行するならいいですが、ただ何となくにやってみると多分不快感で挫折すると思います。

 

タイミング的にはお風呂あがりは確かにベストなのですが、せめてあのベタベタ感がもう少し弱かったら・・・と残念なところです。